お知らせ

2018年2月9日 新学術領域「予防を科学する炎症細胞社会学」第2回総括班会議およびキックオフシンポジウムを開催しました。

2018年2月9日(金)、東京大学ダイワハウス石橋信夫記念ホールにおいて新学術領域「予防を科学する炎症細胞社会学」第2回総括班会議およびキックオフシンポジウムを開催しました。

総括班会議では全ての計画研究班より研究の進捗状況と次年度の研究計画について発表がありました。また、平成30年度第1回領域班会議の日程調整、炎症細胞社会解析センターの支援内容ならびに利用方法の説明、領域スケジュールの連絡などを行いました。シンポジウムでは領域代表による炎症細胞社会の概念紹介の後、計画研究班員による慢性炎症性疾患の分子標的予防、個の細胞から見た炎症組織と細胞社会に関するこれまでの研究と今後の研究展開に関する発表を行いました。特別講演では細胞内ストレス防御の分子機構に関する世界的権威でおられる京都産業大学の永田和宏先生にご講演を頂きました。本領域の重要なテーマでもある臓器線維化のカギ分子「コラーゲン特異的分子シャペロンHSP47」の発見から治療応用に向けた研究展開や、小胞体におけるタンパク質品質管理機構と小胞体恒常性維持機構、タンパク質品質管理における小胞体レドックスネットワークについて、永田先生のご研究を最新の知見もあわせて流れるようにご紹介いただきました。

本領域は社会の予防医学に対する期待を背景に我が国で初めての採択された大型プロジェクトであり、その責任を胸に「予防を科学する炎症細胞社会学」を推進して参ります。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。